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平成28年04月20日

 

我が国ODAを活用した「畜産卸売市場改築近代化事業」の引渡式

 

 

寺田書記官挨拶

テープカット

 

新たに導入された家畜評価システム

 

 

4月14日、マスバテ州ウソン町において、フィリピン共和国における無償資金協力(貧困農民支援)の見返り資金事業と、フィリピン農業省及びマスバテ州ウソン町により共同プロジェクトとして実施された畜産卸売市場の改築近代化事業の引渡式が行われました。引渡式には、当館寺田書記官、アベリタ・マスバテ州行政長官、サンチェス・ウソン町長の他約200人の関係者が出席しました。

 

本件事業は、市場施設の改築を行うとともに、売りに出される家畜を取引の事前に適正に評価し、その評価額を参考に適正な取引を促すシステムを新たに導入することで、畜産取引の適正化及び効率化を促し、畜産農家の生計向上、家畜の品質向上及び当該地域の経済発展を目的とするもので、東ネグロス州カンラオン市のサイトと合わせて3390万8千ペソ(約78百万円)の資金が拠出されています。なお、本資金は、日本政府による無償資金協力(貧困農民支援)によって調達した肥料を、フィリピン政府が市中へ売却することによって得た「見返り資金」から拠出されています。

今回の引渡し式を行ったマスバテ州は、畜産業が盛んな地域であり、ルソン地域及びセブ地域にもアクセスしやすい地勢にあります。本件事業が家畜の高品質化、畜産流通の改善のきっかけとなり、マニラ圏やセブ圏のみならずフィリピン全土において安全で安心な食のサプライチェーンが構築され、食の安全保障の向上に繋がることを期待します。



(了)


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