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海外安全対策情報
(2015年10月~12月)

在セブ領事事務所

 

 

1 社会・治安情勢
(1)セブ州はマニラ首都圏に次ぐフィリピン第二の大都市圏でありテロのターゲットとして外交団施設や外国資本の施設が標的とされる可能性が排除できず,また,複数の国際空港及び港湾を有していることから,テロリストの侵入も容易であり,フィリピン国家警察等の治安機関はテロの未然防止の観点から高い警戒態勢を維持している。
(2)また,セブ州は世界的に著名な観光地を擁しており,一般的な治安情勢は比国内では比較的治安が安定していると言われているが,在留邦人及び邦人旅行者に対する犯罪被害が発生しており,決して安全とは言えない状況にあることからも,特に夜間の歓楽街や人通りの少ない通りの一人歩きを避ける等慎重に行動する必要がある。

2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)フィリピン国家警察から入手したセブ州の犯罪統計によれば,2015年10月~12月における犯罪発生件数は以下のとおり。
(ア)殺人117件(前期比:8%減)
(うちセブ都市圏(セブ,マンダウェイ,ラプラプの3市)で42件(前期比:29%減))
(イ)傷害734件(前期比:1%減)
(うちセブ都市圏の3市で381件(前期比:4%増))
(ウ)強姦105件(前期比:10%減)
(うちセブ都市圏の3市で42件(前期比:31%減))
(エ)強盗754件(前期比:11%減)
(うちセブ都市圏の3市で460件(前期比:4%減))
(オ)窃盗1,871件(前期比:0.9%減)
(うちセブ都市圏の3市で1318件(前期比:2%増))
(2015年10月~12月における犯罪件数総数は11,593件,前期比で2%増,前年同期比では0.9%増加している)

(2)邦人被害事案
(ア)10月上旬,セブ市内のレストランにおいて食事をしていた邦人男性が,隣席に置おいてあったバッグの置き引きにあった。
(イ)10月中旬夜,セブ州カルメン町(セブ市より約40キロ北側)において歩行中の邦人男性がバイクタクシーの運転手に銃撃され負傷した。
(ウ)11月上旬,セブ市内の繁華街において邦人男性二人が飲食を終え店外に出たところ路上で少女にマッサージと執拗に誘われ身体を触られ,気が付いたらポケットに入っていた携帯電話を抜き取られていた。
(エ)11月上旬,セブ市内のモール内にて鞄を前に抱え座っていた邦人女性が目を離した隙に鞄の中の財布を抜き取られた。
(オ)11月中旬,セブ市中心街を歩いて邦人女性が後ろから来た二人乗りのバイクにバッグをひったくられた。
(カ)12月上旬,セブ市内のホテルで比人女性と待ち合わせした邦人男性が用事のため部屋を退室し,戻ったところ女性の姿はなく所持していた多額な現金を盗まれた。
(キ)12月上旬,セブ市内循環の混み合ったジプニーに乗車した邦人男性が後ろポケットに入れてあった携帯電話を盗まれた。
(ク)12月下旬,セブ市内を歩いていた邦人女性が道路を横切ろうとした際,モーターバイクに轢かれ骨折等の重傷を負った。

(3)邦人以外の被害
(ア)10月中旬,セブ市内にニュージーランド人旅行者がペンションハウスを借り滞在。旅行のため数日間留守にした際,空き巣に入られ現金等の貴重品を盗まれた。
11月下旬にも同様な手口でスウェーデン人も空き巣に入られている。
(イ)10月下旬,セブ州リロアン町においてインド人がタクシーに乗車したところ,運転手が車内に呼び込んだ仲間から暴行を受け,持っていた現金を奪われた。
(ウ)12月中旬,セブ市内において南アフリカ人が携帯電話を購入したところ,当該機器は不良品であり,購入店で返金を求めたところ店主が激怒し同人の大腿部を銃撃した。
(エ)12月中旬,セブ市内においてノルウェー人,比人がビリヤードをしていたところ,負けたノルウェー人が腹いせに比人を殴る暴行事件が起きた。

3 テロ・爆弾事件発生状況
事件の発生は報告されていない。

4 誘拐・脅迫事件発生状況
事件の発生は報告されていない。

5 日本企業の安全に関する諸問題
当地に所在する日系企業・個人に対する恐喝,脅迫等の問題は報告されていない。  


 

 

(了)

 




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