円借款「フィリピン沿岸警備隊海上安全対応能力強化計画」巡視船(2隻目)就役式の開催
12月22日、フィリピン共和国に対する円借款「フィリピン沿岸警備隊海上安全対応能力強化計画」により供与が行われる巡視船「MALABRIGO(マラブリゴ)」の就役式がマニラ港のフィリピン沿岸警備隊(PCG)本部において行われ、当館からは伊従経済公使ほか、比政府からはジュダン運輸省次官ほかが出席しました。式典では、ジュダン次官より深い感謝の意が述べられました。
本日就役した巡視船は、本事業によりPCGに供与予定の40m級巡視船10隻のうち、2隻目となります。本事業により、PCGの巡視、捜索・救助、法執行といった能力の強化がより一層促進されることが期待されます。残りの巡視船は、2018年にかけ、順次供与される予定です。
日本はこれまでもPCGに対する支援を継続的に行ってきており、本事業の他、救助用装具、訓練施設、通信システム等の供与が行われています。2014年には、総額約12億円の無償資金協力「沿岸警備通信システム強化計画」の供与が決定されています。また、技術協力の一環として、日本の海上保安庁よりPCGに専門家の派遣が行われています。これらの事業を通じて、両国間の戦略的パートナーシップの一層の発展が期待されます。
[関連リンク]
・外務省HP フィリピン共和国に対する円借款に関する交換公文の署名
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_000415.html
・ODA見える化サイト フィリピン沿岸警備隊海上安全対応能力強化事業
http://www.jica.go.jp/oda/project/PH-P257/index.html