無償資金協力「気象レーダーシステム整備計画」によるアパリ・ギウアン気象レーダーの引渡式

平成29年2月3日


2月3日、天文気象庁(PAGASA)(ケソン市)において、フィリピン共和国における無償資金協力事業「気象レーダーシステム整備計画」の一環として供与されたアパリ気象レーダー(カガヤン州)及びギウアン気象レーダー(東サマール州)の引渡式が行われ、ペーニャ科学技術大臣(H.E. Fortunato De La Peña, Secretary of Science and Technology)と当館石川大使が出席しました。

本事業は、台風・暴風災害に対し、円滑でより効果的な防災活動を拡充・強化するために、上記2箇所に加え、ビラク(カタンドゥアネス州)の計3箇所に、ドップラー機能を有する気象レーダーを整備し、的確な観測・情報伝送機能を構築することを目的としたものです。この計画の実施により、フィリピン全体における台風被害の軽減が期待されます。

いずれも、2013年より運用を開始していましたが、台風ヨランダによってギウアンレーダーが被災したため、その復旧を終えて引き渡し式が行われたものです。

防災及び災害対策の分野における協力は、共に自然災害多発国である日比両国間の協力の主要な柱の一つであり、本事業の実施は、両国間の戦略的パートナーシップの一層の発展に寄与するものです。最近のフィリピン国内において増大している自然災害による被災状況を踏まえ、日本政府としては、今後とも必要な支援を行っていく方針です。


[関連リンク]
・ODA見える化サイト「気象レーダーシステム整備計画」
  https://www.jica.go.jp/oda/project/0960630/index.html