海外安全対策情報(2017年1月~3月)
平成29年6月22日
1 社会・治安情勢
(1)セブ州はマニラ首都圏に次ぐフィリピン第二の大都市圏であり,テロのターゲットとして大型ショッピングモールや外交団施設,外国資本の施設が標的とされる可能性が大きく,また国際空港及び複数の港湾を有していることからもテロリストの侵入も容易であり,昨年12月レイテ島で爆弾による爆発事件も発生したことから軍・警察の治安当局は厳重な警戒体制を敷いている。
(2)セブ州は世界的に著名な観光地を擁しており,2016年においては年間33.8万人の邦人がセブを訪れている。また下記のとおり邦人旅行者に対する犯罪被害が発生していることから,夜間の歓楽街や人通りの少ない通りの一人歩きを避ける等慎重に行動する必要がある。
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)フィリピン国家警察から入手したセブ州の犯罪統計によれば,2017年1月~3月における犯罪発生件数は以下のとおり。
(ア)殺人 117件(前期比:20.5%減)
(うちセブ都市圏(セブ,マンダウェイ,ラプラプの3市)で44件(前期比:13.5%減))
(イ)傷害 534件 (前期比:19%減)
(うちセブ都市圏の3市で262件(前期比:2%減))
(ウ)強姦 137件 (前期比:60%増)
(うちセブ都市圏の3市で53件(前期比:20%減))
(エ)強盗 512件 (前期比:17%増)
(うちセブ都市圏の3市で282件(前期比:2%増))
(オ)窃盗 1,065件 (前期比:5%減)
(うちセブ都市圏の3市で713件(前期比:84%増))
(2017年1月~3月における犯罪件数総数は9,951件,前期比は4%減,前年同期比で9%減少している)
(2)邦人被害事案
(ア)1月下旬,邦人旅行者(女性)がラプラプ市内をジプニーにて移動中,車内において比人男性がコインをばらまき拾っている隙にウエストポーチより財布,旅券を窃取された。
(イ)2月中旬,在留邦人(男性)が深夜タクシーを利用しセブ市内の自宅近くで下車したところ,比人らしき男性二人組にナイフで脅かされ現金,貴金属を強奪される事件が発生した。
(ウ)2月下旬,セブ市内の路上において比人女性二人に声をかけられ応対している隙に携帯電話を窃取された。
(エ)3月上旬,邦人旅行者(男性)がセブ市内のショッピングモールを散策中に所持していたショルダーバッグが開披され財布,旅券等を窃取された。
(オ)3月上旬,ラプラプ市内のコンビニエンス・ストアにおいて邦人旅行者が買い物中に女性三人に声を掛けられ応対している隙にポケットに入っていた財布を窃取された。
また3月下旬にも,同市内にて同様な手口で邦人旅行者(男性)が被害に遭っている。
(カ)3月下旬,ラプラプ市内のスーパーマーケットにおいて邦人旅行者が4人の比人女性に声を掛けられ応対している隙に財布を窃取された。
(キ)1月~3月までの間,セブ都市圏(セブ,マンダウエイ,ラプラプ市)において,邦人旅行者及び留学生が食事中に椅子に放置したバッグの置き引き被害が5件発生している。
(3)邦人以外の被害
2月下旬,韓国人旅行者がラプラプ市内のリゾートホテル内で鞄の盗難,また3月上旬,カナダ人旅行者がセブ市内のコーヒーショップにおいてテーブル下に置いてあった鞄を窃取された。
3 テロ・爆弾事件発生状況
昨年12月末にレイテ島の一部地域において爆発事件が発生し,多数の負傷者が発生したが,2017年1月~3月においては同様な事件は発生していない。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
事件の発生は報告されていない。
5 日本企業の安全に関する諸問題
当地に所在する日系企業・個人に対する恐喝,脅迫等の問題は報告されていない。 (了)
(1)セブ州はマニラ首都圏に次ぐフィリピン第二の大都市圏であり,テロのターゲットとして大型ショッピングモールや外交団施設,外国資本の施設が標的とされる可能性が大きく,また国際空港及び複数の港湾を有していることからもテロリストの侵入も容易であり,昨年12月レイテ島で爆弾による爆発事件も発生したことから軍・警察の治安当局は厳重な警戒体制を敷いている。
(2)セブ州は世界的に著名な観光地を擁しており,2016年においては年間33.8万人の邦人がセブを訪れている。また下記のとおり邦人旅行者に対する犯罪被害が発生していることから,夜間の歓楽街や人通りの少ない通りの一人歩きを避ける等慎重に行動する必要がある。
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)フィリピン国家警察から入手したセブ州の犯罪統計によれば,2017年1月~3月における犯罪発生件数は以下のとおり。
(ア)殺人 117件(前期比:20.5%減)
(うちセブ都市圏(セブ,マンダウェイ,ラプラプの3市)で44件(前期比:13.5%減))
(イ)傷害 534件 (前期比:19%減)
(うちセブ都市圏の3市で262件(前期比:2%減))
(ウ)強姦 137件 (前期比:60%増)
(うちセブ都市圏の3市で53件(前期比:20%減))
(エ)強盗 512件 (前期比:17%増)
(うちセブ都市圏の3市で282件(前期比:2%増))
(オ)窃盗 1,065件 (前期比:5%減)
(うちセブ都市圏の3市で713件(前期比:84%増))
(2017年1月~3月における犯罪件数総数は9,951件,前期比は4%減,前年同期比で9%減少している)
(2)邦人被害事案
(ア)1月下旬,邦人旅行者(女性)がラプラプ市内をジプニーにて移動中,車内において比人男性がコインをばらまき拾っている隙にウエストポーチより財布,旅券を窃取された。
(イ)2月中旬,在留邦人(男性)が深夜タクシーを利用しセブ市内の自宅近くで下車したところ,比人らしき男性二人組にナイフで脅かされ現金,貴金属を強奪される事件が発生した。
(ウ)2月下旬,セブ市内の路上において比人女性二人に声をかけられ応対している隙に携帯電話を窃取された。
(エ)3月上旬,邦人旅行者(男性)がセブ市内のショッピングモールを散策中に所持していたショルダーバッグが開披され財布,旅券等を窃取された。
(オ)3月上旬,ラプラプ市内のコンビニエンス・ストアにおいて邦人旅行者が買い物中に女性三人に声を掛けられ応対している隙にポケットに入っていた財布を窃取された。
また3月下旬にも,同市内にて同様な手口で邦人旅行者(男性)が被害に遭っている。
(カ)3月下旬,ラプラプ市内のスーパーマーケットにおいて邦人旅行者が4人の比人女性に声を掛けられ応対している隙に財布を窃取された。
(キ)1月~3月までの間,セブ都市圏(セブ,マンダウエイ,ラプラプ市)において,邦人旅行者及び留学生が食事中に椅子に放置したバッグの置き引き被害が5件発生している。
(3)邦人以外の被害
2月下旬,韓国人旅行者がラプラプ市内のリゾートホテル内で鞄の盗難,また3月上旬,カナダ人旅行者がセブ市内のコーヒーショップにおいてテーブル下に置いてあった鞄を窃取された。
3 テロ・爆弾事件発生状況
昨年12月末にレイテ島の一部地域において爆発事件が発生し,多数の負傷者が発生したが,2017年1月~3月においては同様な事件は発生していない。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
事件の発生は報告されていない。
5 日本企業の安全に関する諸問題
当地に所在する日系企業・個人に対する恐喝,脅迫等の問題は報告されていない。 (了)