羽田大使の44m級巡視船就役式及び小型高速ボート引渡式の出席

平成30年3月28日
   

   


3月28日,沿岸警備隊本部において,フィリピン共和国に対する円借款「フィリピン沿岸警備隊海上安全対応能力強化計画」により建造された巡視船2隻の就役式及び無償資金協力「経済社会開発計画」により供与された高速ボート4隻の引渡式が開催され,比政府からは,ツガデ運輸大臣及びヘーモヒーノ沿岸警備隊長官,日本側からは羽田浩二大使が出席しました。式典では,ツガデ大臣より,日本政府からの支援に感謝するとともに,ドゥテルテ大統領の誕生日にこのような式典を開催できることは大変意義のあることである旨述べました。

我が国は,フィリピンの海上安全に係る能力構築支援を積極的に進めてきています。今般就役した2隻の汎用型巡視船(全長44m,「Cape San Agustin」及び「Cabra」と命名)は,円借款(供与限度額約187億円(約85億ペソ))で建造している10隻のうちの7番船及び8番船として,高速ボート4隻は,無償で供与する13隻(総額約6億円(2.7億ペソ))の一部としてそれぞれ供与されたものです。

両事業により,海上法執行,海難事故の防止及び発生時における迅速な対応等に必要な沿岸警備隊の能力が強化され,フィリピンにおける海上交通の安全性が向上することで,同国の持続的経済成長に貢献するとともに,海上安全分野での協力・連携の強化を通じた両国の戦略的パートナーシップの更なる発展が期待されます。

 [関連リンク]
・外務省HP フィリピン共和国に対する円借款に関する交換公文の署名
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_000415.html
・外務省HP フィリピン共和国に対する無償資金協力に関する交換公文の署名
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004154.html
・ODA見える化サイト 円借款「フィリピン沿岸警備隊海上安全対応能力強化計画」
 https://www.jica.go.jp/oda/project/PH-P257/index.html