平成30年春の外国人叙勲
平成30年4月29日

Photo Credit: Ayala Corporation
4月29日,日本政府は,平成30年春の外国人叙勲の受章者を発表しました。フィリピンにつきましては,ハイメ・ゾベル・デ・アヤラ氏(83歳)に旭日重光章が授与されることになりました。
ハイメ・ゾベル・デ・アヤラ氏は,大学卒業後、アヤラ社(現アヤラ・コーポレーション)に入社し、1984年に同社社長兼会長を務め、1994年からは会長、現在は名誉会長を務めています。
同社は,当地における数ある大手財閥の一つであり、不動産、金融、通信、水道事業等の事業を行っており、プロジェクトにおいては多くの日本企業とも連携しています。1984年に社長兼会長として同社を引き継いだあと、アヤラ氏の強いリーダーシップによって日本企業の多くに係るプロジェクトが成功を収めました。特に、1990年に設立した工業団地は、反乱事案後の投資家からの信頼回復につながり、日本企業の当地への進出に貢献しました。
また,同社が運営しているアヤラ・ミュージアムにおいて、これまでに日本のマンガ、東日本大震災及び津波の被害を追悼する手芸展、草間彌生氏の作品を展示する大規模な展示会を開催するなど日本の文化の理解・普及に貢献しています。
このような日本企業の事業展開に対する支援,さらに,日比間の経済関係の促進に対する貢献が評価され,日本政府よりアヤラ氏に旭日重光章が授与されることになりました。