フィリピン熱帯医学研究所へのBSL3ラボの引き渡し式典
平成30年9月3日
BSL3ラボ引き渡し式典 | 集合写真 |
BSL3ラボ外観 | BSL3ラボ内安全キャビネット |
8月28日、マニラ首都圏モンテンルパ市アラバンにあるフィリピン熱帯医学研究所(RITM:Research Institute for Tropical Medicine)おいて、日本の無償資金協力によって供与された、バイオセーフティレベル3(注)の研究棟(BSL3ラボ)の引渡式が開催され、当館より岡田岳大二等書記官が出席し、先方政府からはマーウィン・ベルロ保健省健康増進部長が参加しました。
このプロジェクトはBSL3を設置することにより、より危険性の高い細菌・ウイルスの研究を可能とし、感染症や熱帯病の研究に係るRITMの機能を劇的に強化することを目的としています。本事業を通して、RITMがアジア太平洋地域における、新興・再興感染症や熱帯病の予防及び管理に貢献することが期待されます。
RITMは1981年に日本の無償資金協力により建設され、以来30年間、フィリピンの感染症対策における研究や人材育成の分野で中心的役割を果たしてきました。
注)「バイオセーフティーレベル(biosafety level:BSL)」とは、細菌・ウイルスなどの微生物・病原体等を取り扱う実験室・施設の格付けのことで、微生物・病原体などはその危険性に応じ4段階のリスクグループに分類されます。