日本NGO連携無償資金協力「ビクトリアス市救急車両と災害救助用機材の寄贈及び研修事業」引渡式
平成31年4月12日




4月10日、一木書記官は、ネグロス島ビクトリア市において、日本NGO連携無償資金協力「ビクトリアス市救急車両と災害救助用機材の寄贈及び研修事業」の引渡式に出席しました。式典には、被供与団体である(特活)レキオウインクスの安和理事長を始め、車両を寄贈した沖縄県南城市の瑞慶覧市長、被供与団体であるビクトリア市のフランシス市長らも出席しました。
本件事業の供与額は 3,398,502円 です。
(案件概要)
ビクトリアス市では,第3次救急医療を提供できる病院がなく,第3次医療を必要としている患者は,同市から20km以上離れた市外に搬送されています。特に,市内から離れた山間地域はインフラが未整備であるため,山間部の患者は一般車両により市内の病院に搬送され,応急処置後,総合病院に移送されています。同地域は自然災害も頻発する地域であり,救急車及び救助用の機材が共に不足しています。本事業によって,特に同市の山間部における救急車の配備が強化され,同市における緊急搬送及び避難・救助・救援体制が改善されることが期待されます。
日本NGOによる途上国での開発事業を支援する日本NGO連携無償は,2002年から開始されました。フィリピンでは,現在までに計50件の贈与契約が締結されており、支援総額は約12億円に上っています。今回引き渡した案件は我が国とフィリピンとの間の戦略的パートナーシップの更なる強化にも資するものです。