草の根・人間の安全保障無償資金協力「ダバオ市カタルナン・グランデ小学校における教室整備計画」引渡式

 
 
 

   8月28日,ダバオ市において,草の根・人間の安全保障無償資金協力事業として実施された「ダバオ市カタルナン・グランデ小学校における教室整備計画」の引渡式が開催され,当館より安川学一等書記官、ダバオ総領事館より三輪総領事が出席しました。同式典には,被供与団体であるマキシミリアン・ベントゥラ フィラム財団理事長,同校の小学校教師及び生徒が出席しました。
 
    同地区には公立校がカタルナン・グラン小学校1校しか存在せず, 貧困層の子ども達は必然的に同校へ集中するため, 同校は深刻な教室不足に陥っていました。教室不足により,老朽化した安全性に問題がある建物を教室として使用せざるを得ず,子どもたちに安全な学習環境を提供できていないことが同校の課題となっていました。
 
    本問題の解決に取り組むために,本事業では,J-BIRD1の一環として106,135米ドル(11,674,850円)2を供与し,新たに6教室及び机・椅子などの教室設備を整備しました。本事業を通じて,およそ350人の児童に対して安全で適切な教育環境を提供することができます。
 
    草の根・人間安全保障無償資金協力は「人間の安全保障」の確保に資するものであり,我が国はフィリピンのトップドナーとして,1989年から現在に至るまでの間に,計543件の事業を実施してきています。こうした草の根レベルの支援についても我が国は従来積極的に取り組んでおり,本件事業は我が国とフィリピンとの戦略的パートナーシップを育むことにも寄与するものです。
 
注1)我が国は、2006年よりミンダナオ和平支援案件をJ-BIRD (Japan-Bangsamoro Initiative for Reconstruction and Development)と総称し、紛争影響地域に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力など経済協力プロジェクトを集中的に実施しており、その総額はこれまで2億ドル以上になります。2015年6月には、アキノ前大統領の国賓訪日の際の日比首脳会談において、安倍総理大臣は、ミンダナオの永続的な和平について、フィリピンの取組への支持を表明するとともに、我が国は新自治政府設立を念頭にJ-BIRDIIの支援を進める旨述べました。J-BIRDIIとは、バンサモロ地域の経済的自立の確保に一層焦点を当ててJ-BIRDを新たなフェーズで進めるものです。
 
注 2 )1ドル=110円(平成29年度レート)