令和元年 秋の外国人叙勲(アマンド・マグララン・テタンコ・ジュニア氏)


11月3日,日本政府は,令和元年秋の外国人叙勲の受章者を発表し,フィリピンのアマンド・マグララン・テタンコ・ジュニア氏に旭日重光章が授与されることになりました。
 
アマンド・テタンコ氏は,平成17年から平成29年までの間,12年間に渡り,フィリピン中央銀行の総裁を務められました。この間に,テタンコ氏は、外資系金融機関の参入を認めるための法改正の起案を行うとともに、議会に対して法改正の必要性を強く働きかけられました。その結果、平成26年に外資系金融機関の参入自由化を認める法律が成立し、日系金融機関の新規参入が可能となることで,日本企業の誘致や事業拡大等、日フィリピン二国間経済の発展に向けた環境が整備されました。
また、中央銀行総裁として、平成20年に発生した世界金融危機を乗り越えるため、日本が主導する地域的な金融協力や二国間での金融協力を強力に推進し、二国間での協力関係を強化するとともに、地域の金融の安定化に貢献されました。平成24年から開始されたASEAN+3財務大臣・中央銀行総裁会議に出席され、アジア債券市場構想(ABMI)の推進やASEAN+3マクロ経済リサーチオフィス(AMRO)の設立に向けた取組を進めるとともに、二国間の枠組みでは、平成26年に、フィリピンで事業展開する企業向け資金供給の促進や債券市場の健全な発展の促進等の課題につき二国間で継続的に協議を行う「日フィリピン間の金融協力に向けての合同作業部会」を設置され、両国間の経済・金融協力は益々深化しました。
更に同年、日フィリピン二国間通貨スワップの拡充に尽力され、その結果、フィリピン・ペソの米ドルへの交換上限額が従前の2倍となり、アジアにおける金融市場の一層の安定性が確保されました。
このような日本企業のビジネス活動や日比間の金融協力の促進に対する貢献が評価され,日本政府からテタンコ氏に旭日重光章が授与されることになりました。