草の根・人間の安全保障無償資金協力「スリガオ市ボニファシオ小学校における教室整備計画」引渡式典

2020/2/14
 
 
 

   2月13日,スリガオ市において,草の根・人間の安全保障無償資金協力事業として実施された「スリガオ市ボニファシオ小学校における教室整備計画」の引渡式が開催され,当館より安川学一等書記官が出席しました。同式典には被供与団体であるスリガオ市のマチュガス・アーネスト・ジュニア市長、教育省カラガ地域のアルセニオ・コーニテス・ジュニア局長補佐、カレン・ガラニダ教育長,同校の小学校教師及び生徒が出席しました。
 
   スリガオ市では、2017年2月に発生した大地震により、多くの校舎が崩壊・破損するなどの被害を受けました。ボニファシオ小学校は,この地震で被害を受けた学校のひとつであり,その影響で同校は深刻な教室不足に陥っていました。
 
   教室不足により,授業時間を短縮しクラスを午前の部と午後の部に分けたり,校長室や家庭科教室を通常授業の教室として利用したりするなどの対応を取らざるを得ず,子どもたちに適切な学習環境を提供できていないことが同校の課題となっていました。
 
    本問題の解決に取り組むために,本事業では,J-BIRD注1の一環として156,892米ドル(17,258,120円)注2を供与し,倒壊の危険がある校舎を解体し,新たに1校舎6教室を整備しました。本事業を通じて,およそ324人の児童に対して安全で適切な教育環境を提供することができるとともに、スリガオ市の地震の復興に貢献します。

   草の根・人間安全保障無償資金協力は「人間の安全保障」の確保に資するものであり,我が国はフィリピンのトップドナーとして,1989年から現在に至るまでの間に,計548件の事業を実施してきています。こうした草の根レベルの支援についても我が国は従来積極的に取り組んでおり,本件事業は我が国とフィリピンとの戦略的パートナーシップを育むことにも寄与するものです。
 
注1)我が国は、2006年よりミンダナオ和平支援案件をJ-BIRD (Japan-Bangsamoro Initiative for Reconstruction and Development)と総称し、紛争影響地域に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力など経済協力プロジェクトを集中的に実施しており、その総額はこれまで2億ドル以上になります。2015年6月には、アキノ前大統領の国賓訪日の際の日比首脳会談において、安倍総理大臣は、ミンダナオの永続的な和平について、フィリピンの取組への支持を表明するとともに、我が国は新自治政府設立を念頭にJ-BIRDIIの支援を進める旨述べました。J-BIRD IIとは、バンサモロ地域の経済的自立の確保に一層焦点を当ててJ-BIRDを新たなフェーズで進めるものです。
 
注2)1ドル=110円(平成29年度レート)