フィリピン国家警察に対する捜査関連機材の供与式典の開催
令和6年11月29日

11月29日、ケソン市に所在するフィリピン国家警察本部において、令和5年度外務省補正予算案件として、国連薬物・犯罪事務所(UNODC)を通じて実施しているプロジェクト「東南アジアにおける薬物、人身取引、テロ・暴力的過激主義対策及び刑務所改善」の一環で、フィリピン国家警察に対する捜査関連機材の供与式典が開催されました。

式典には、割澤広一外務省国際安全・治安対策協力室長、西村玄一等書記官、UNODCフィリピン事務所のマルケージ代表、フィリピン国家警察のベンジャミン・センブラノ警察准将をはじめとする多数の関係者が出席しました。

本プロジェクトは、東南アジアの社会経済的困難を背景に拡大する違法薬物、オンライン詐欺・違法カジノでの犯罪強要目的の人身取引等の国際組織犯罪、刑務所内やオンラインで拡大するテロ・暴力的過激主義などの緊急かつ新たな脅威への対応力強化を通じて、地域の安全保障と法の支配の維持を確保することを目的として実施されているものです。
今般、同プロジェクトの一環として、フィリピン国家警察に対して、テロリスト摘発・捜査等に必要な機器(犯罪現場3Dレーザースキャン・マッピング機器)を供与しました。
近年の特殊詐欺事件等に従事する国際組織犯罪グループの動向を含め、東南アジアの犯罪情勢と日本の治安が一層関連を深める中で、フィリピンを始めとする東南アジア諸国の警察当局の能力向上を通じて、同地域の治安改善を図り、我が国にも裨益することを期待するものです。