令和2年 春の外国人叙勲

令和2年4月29日

出典:アクラ法律事務所
 
 4月29日,日本政府は,令和2年春の外国人叙勲の受章者を発表しました。フィリピンにつきましては,エウセビオ・V・タン氏に旭日中綬章が授与されることになりました。
 
 エウセビオ・タン氏は,弁護士として長年にわたり,日本企業に対する法的助言を通じたフィリピンへの進出支援,二国間の貿易・投資等の強化について議論する比日経済委員会での活動など,日フィリピン経済関係の発展に尽力されました。
 平成24年及び25年にはタン氏は比日経済委員会委員長に就任し,二国間の貿易・投資等を強化するため積極的に活動されました。平成24年に開催された比日経済合同委員会にはタン氏の尽力により多くのフィリピンの閣僚級が出席し,また,タン氏は製造業の代替生産拠点としてのフィリピンの重要性をアピールし,その後,日本の大手エレクトロニクスメーカーが相次いでフィリピン進出を発表しました。タン氏は現在も比日経済委員会のアドバイザーを務めており,日比間の経済関係の強化に向けた活動に貢献されております。
 また,タン氏は在フィリピン日本大使館が日比関係を促進する上で必要な法的知見を,長年顧問弁護士として提供されています。
 このような日比間の経済関係の促進に対する貢献が評価され,日本政府からタン氏に旭日中綬章が授与されることになりました