令和6年度草の根・人間の安全保障無償資金協力 贈与契約の署名

2月25日、北イロコス州を訪問中の遠藤和也駐フィリピン大使は、マシュー・マルコス・マノトック州知事と、令和6年度草の根・人間の安全保障無償資金協力*1案件「北イロコス州ラオアグ市近郊災害用救助ボート整備計画」の贈与契約書に署名しました（供与金額：60，711米ドル）。

北イロコス州では毎年複数の台風が通過することから、家屋の浸水・倒壊、道路の崩落や耕地の冠水等の被害が発生し、住民の生活に大きな影響を及ぼしています。本案件は、同州に災害救助ボートを2台整備することで、大雨や台風による水災発生時の救助体制の強化を図り、もって州都であるラオアグ市及びその近郊地域住民の安全・安心な暮らしに寄与するものです。

*1 草の根・人間の安全保障無償資金協力は、「人間の安全保障」の理念に基づき、開発途上国における経済社会開発を目的とし、地域住民に直接裨益する、比較的小規模な事業のために必要な資金を供与するものです。フィリピンでは1989年から現在に至るまでの間に計567件（本案件を含む）の事業を実施しています。こうした草の根レベルの支援についても我が国は従来積極的に取り組んでおり、本件実施は我が国とフィリピンとの戦略的パートナーシップを育むことにも寄与するものです。