令和7年度外務大臣表彰(2025年8月28日)

令和7年8月28日

8月28日、日本国外務省は、令和7年度外務大臣表彰受賞者を発表しました。日フィリピン間における相互理解の促進等の功績が認められ、以下の個人2名・1団体が受賞者となりました。
 
○猪俣 典弘
認定NPO法人フィリピン日系人リーガルサポートセンター(PNLSC)代表理事

同人は、平成17年よりフィリピン日系人リーガルサポートに務め、令和2年より代表理事を務めています。同人は、同団体にてフィリピン残留日系人問題に長年に亘り精力的に取り組み信頼関係を構築した上で、支援を必要とするフィリピン全地域(離島や山奥を含む)のフィリピン残留日系人二世やその関係者に対し、日本国籍取得に向けた調査に留まらず、国籍取得に向けた法律問題の相談・解決、更には、生活向上及び教育等の支援に関する事業を行い、フィリピン日系人社会の福祉向上、並びに日本国民とフィリピン国民の友好関係に寄与しています。

○永井 博子
元アテネオ・デ・マニラ大学社会学部日本研究学科長

同人は、平成2年からフィリピンのアテネオ・デ・マニラ大学社会学部にて教鞭を執り、平成20年に日本研究学科長に就任。長年に亘りフィリピンの次世代の日本研究者育成に努めると共に、箏の奏者である同人は平成28年からフィリピン大学にて箏担当講師を努め、日本文化の普及にも尽力しています。またTUGMA箏合奏団の音楽ディレクターも兼任し、作曲家として箏曲と映画音楽を手がけ、フィリピン・アカデミー作曲賞などを受賞しています。また多数の日本文化行事イベントにおいて箏演奏を披露するなど、日本研究の促進と日本文化の普及に貢献しています。

○ストラットベース戦略国際関係研究所

同団体は、平成16年にフィリピンで設立され、フィリピンやインド太平洋地域の経済、安全保障、海洋環境保護等広範な分野の現地で著名な研究者を抱え、外交団や有識者・研究者を招待したシンポジウム等を主催してきたシンクタンクです。日本の研究機関等との学術的な交流の他、我が方大使をパネリストやスピーカーとして招待し、我が国の外交政策理解促進及び対外発信の機会を提供し、日比関係に関する論考を掲載した機関誌を多数発刊する等、日比両国関係の発展と日フィリピン間の学術交流に貢献しています。
 
 
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