灌漑セクター改修・改善事業(San Fabian地区)の引渡し式典
令和3年7月14日




7月9日、パンガシナン州サン・ファビアン市において、フィリピン共和国に対する円借款「灌漑セクター改修・改善事業(National Irrigation Sector Rehabilitation and Improvement Project:NISRIP)- サン・ファビアン地区」の引渡し式典が開催され、フィリピンからベネシア下院議員、アグヤバニ サン・ファビアン市長、被供与団体である国家灌漑庁(National Irrigation Administration:NIA)のビサヤ長官等が出席しました。日本からはJICAフィリピン事務所より大島次長が出席し、当館からは越川大使がビデオメッセージで祝意を示しました。
本事業では、日本政府から国家灌漑庁へ供与した61億8700万円の借款を通じて、全国11地区における老朽化した既存の灌漑施設(ダムや用水路等)を改修することにより、施設の機能を回復させるととともに、研修等による管理方法の改善(水利組合組織の強化)及び営農支援(農業機械の供与や関連施設の建設等)を行います。
今回の式典を行ったサン・ファビアン地区においては、老朽化した1基のダムの修繕が行われ、受益となるサン・ファビアン市、サン・ハシント市、マナオアッグ市の3市にまたがる1,676ヘクタールの農地に十分な水が行き渡るようになり、農業生産性の向上及び農家の収入向上等が見込まれます。これにより、今後は、当該地区がフィリピン全土の模範となる優良な農業生産地帯となることが期待されます。