比米共同演習「カマンダグ」への陸上自衛隊の参加について
令和3年10月8日




9月28日から10月8日、陸上自衛隊は、フィリピン海兵隊及びアメリカ海兵隊がフィリピン国内各地において行った比米共同演習「カマンダグ」に参加し、フィリピン海兵隊と人道支援・災害救援活動に関する訓練を実施しました。陸上自衛隊が「カマンダグ」に参加するのは今回が4回目となり,同共同演習の人道支援・災害救援活動の課目へ参加するのは3回目となります。
本訓練において、陸上自衛隊は、水陸機動団等から隊員25名及び人命救助機材をフィリピンへ派遣し、自然災害により被災した地域での捜索救難活動及び医療活動に関する訓練を行いました。訓練参加にあたり、訓練部隊はフィリピン政府の定めるCOVID-19保健・安全ガイドライン及び隔離規則を厳格に遵守しました。
演習開会式において、陸上自衛隊訓練部隊指揮官上明戸3等陸佐は「フィリピン及び日本は共に地震、台風及び洪水等の自然災害が発生しやすい地域に位置します。このため、人道支援及び災害救援の共同訓練を行い、災害救助活動に係る能力の向上及び知識の共有を図ることは両国にとって重要です。」と述べ、フィリピン海兵隊司令官カクリタン少将は、軍・自衛隊は災害時において人命救助のために重要な役割を果たさなければならず、人道支援・災害救助を含む様々な課題に的確に即応するためには災害リスク管理や対応能力強化などの事前の備えが必要であることを強調しました。
自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、日本はフィリピン、米国及びその他パートナー国と共に地域及び地域を越えた平和及び安定のために緊密に協力していきます。
防衛省及び自衛隊は、2013年の台風ヨランダの被害に際し約1,180名の要員、艦艇3隻、航空機16機をフィリピンに派遣し、被害地地域において医療支援や救援物資の輸送を実施しました。