WFPが実施するフィリピン向け緊急無償資金協力 引渡式
令和4年3月14日




3月10日,北スリガオ州ブルゴス市において、国連世界食糧計画(WFP)が実施するフィリピン向け緊急無償式協力「台風オデット被災者への緊急食料・ロジスティック支援」の引渡式が開催され、山本次席公使が出席しました。同式典にはバートンWFPフィリピン事務所長及びWFP本部から大垣緊急事態準備部門長も出席しました。
式典の翌日は東日本大震災の11周年であり、山本次席公使は、地震及び津波被害直後にフィリピンからの食料及び必需品の迅速な支援に感謝し、「我々日本人は、このフィリピンからの厚意を決して忘れない。日本とフィリピン両国はともに、ほぼ毎年のように自然災害の被害を受けている。日本はフィリピンの隣人・パートナーとして、こうした苦難の時により一層の友好を示すことができる。」と述べ、さらに、WFPの緊急支援の遂行能力を通じて被災者が台風被害から立ち直るきっかけとなることを大いに期待し、「シャルガオ島がより強く、より良くなるよう日本は寄り添っていきたい。」と締め括りました。
日本政府が500万米ドルを拠出した本プロジェクトでは台風オデットの被害を受けた北ミンダナオ地域や中央ビサヤ地域における2万6千世帯の計13万人に食料を届けることとしています。WFPは実施機関として、緊急支援の初期段階において必要とされる十分な食料を配給することで、食料状況の悪化を防ぎ、生活再建の支援を図ります。