草の根・人間の安全保障無償資金協力 「西ネグロス州ラ・カステリアナ町ドン・フェリックス小学校における教室整備計画」引渡式
令和4年8月24日


2022年8月23日、西ネグロス州ラ・カステリアナ町において、令和元年度草の根・人間の安全保障無償資金協力事業として実施された「西ネグロス州ラ・カステリアナ町ドン・フェリックス小学校における教室整備計画」の引渡式が開催され、当館より山田三等書記官が出席しました。同式典には、ラ・カステリアナ町のアルメ・ルマイラ・ニコール・マニリムタン町長、教育省関係者及び学校関係者が出席しました。


1,800名以上の児童が通うドン・フェリックス小学校はラ・カステリアナ町で最も大きい小学校の一つですが、教室不足及び一部施設の老朽化により児童に適切な学習環境を提供できていないことが大きな課題となっていました。教室不足のため職員室と医務室の一部も教室として使用していた上、老朽化している1教室は倒壊の危険があるため早急な建て直しが必要とされていました。
本問題の解決のため、本事業では81,122米ドル(約890万円)注1をラ・カステリアナ町に供与し、1校舎4教室の建設及び教室備品整備を行いました。本事業によって、ドン・フェリックス小学校に通う児童がより安全で適切な環境で学習することが可能になります。
草の根・人間安全保障無償資金協力は「人間の安全保障」の確保に資するものであり、我が国はフィリピンのトップドナーとして、1989年から現在に至るまでの間に、計553件の事業を実施してきています。こうした草の根レベルの支援についても我が国は従来積極的に取り組んでおり、本件事業は我が国とフィリピンとの戦略的パートナーシップを育むことにも寄与するものです。
注1)1ドル=110円(令和元年度支出官レート)