円借款「森林管理計画」により造成された橋梁の引渡式(イフガオ州マヨヤオ)

令和4年9月20日
  
9月16日にイフガオ州マオヤオにおいて、フィリピンへの円借款「森林管理計画」により周辺の森林の維持管理及び農産品・日用品の輸送促進を目的として造成された橋梁の引渡式が開催されました。
  
式典にはJICAから坂本所長及び当館から立川一等書記官、並びにチュンガラオ下院議員、ダリポ・イフガオ州知事、パドチャナンJr.・マヨヤオ市長、天然環境資源省関係者及び地元住民等が出席しました。

この80メートルの橋梁は円借款「森林管理計画」により7,300万ペソ(日本円換算約1.5億円)をかけて造成され、イフガオ州マヨヤオ内のアリミット地区及びナターム地区を結びます。この橋梁が造成される以前は人一人が通行することが可能な吊り橋しかありませんでしたが、この橋梁により両地区内の1,626人の住民だけでなく近隣地域の住民の交通アクセスが大幅に改善し、本事業で植樹した3,400haの森林の維持管理、農産品や日用品の輸送が促進されるとともに、学校や病院等の公共機関へのアクセス向上が期待されます
 
越川大使は、本事業が地域住民の生活の質向上とともに、マルコス新政権の最重要課題の一つである気候変動分野に係る日比協力に資する事業であると位置づけています。
 
「森林管理計画」は、事業実施期間10年で総予算額92億円のプロジェクトであり、マガット・カガヤン川上流域、パンパンガ川流域及びパナイ島のハロール川流域の計71,300haの受益地において、植樹、住民参加型森林管理の推進及びアグロフォレストリー関連施設の整備を実施しています。