令和5年 秋の外国人叙勲
令和5年10月9日
令和5年11月3日、日本政府は、令和5年秋の外国人叙勲の受章者を発表しました。フィリピンからは、エグミディオ・セサ・S・ホセ氏に旭日中綬章が授与されることになりました。
エグミディオ・セサ・S・ホセ氏は、平成26年から2年間にわたり比日経済委員会委員長を務めました。同委員長としてホセ氏は、フィリピンにおけるビジネス界のコネクションを活用し、両国のビジネス界の連携に向けた企画・運営に深く関わってきました。特に平成27年に東京で日比経済合同委員会が開催された際には、ホセ氏の尽力により、多くの経済関係閣僚の訪日を実現させ、二国間の貿易・投資等を強化するため積極的に活動しました。
また、ホセ氏は昭和49年にフィリピンにおいて、バッテリー用の部品製造企業を立ち上げ、そのビジネスを自動車やエレクトロニクス等の分野に拡大しました。特に自動車部品については、フィリピンで自動車製造を行う日系企業に対して安定的に供給するなど、日本の製造業のビジネス展開に大きく貢献しました。平成24年にはフィリピン・パーツメーカー協会会長にも就任し、フィリピンにおける製造業の裾野の発展に貢献しました。
さらに、ホセ氏は平成22年以降、多くの日系企業が所属する工業団地の運営組織であるラグナ・テクノパーク協会の会長を5期にわたり勤め、特にコロナ禍において所属企業向けのワクチン接種事業を主導するなど、多くの日系企業の安定的な操業に大きく貢献しました。
このように経済分野における日本・フィリピン間の関係強化に貢献したことが評価され、日本政府からエグミディオ・S・ホセ氏に対し旭日中綬章が授与されることとなりました。