ASEAN+3緊急米備蓄の学校配布プログラムにおけるパテロス小学校への日本拠出米20トンの引渡し
令和5年11月16日


11月16日、ASEAN+3緊急米備蓄(ASEAN Plus Three Emergency Rice Reserve:APTERR)の学校配布プログラムの枠組みで、パテロス小学校に対し、日本から拠出した20トンのコメが引き渡されました。同日、パテロス市で引渡式典が開催され、当館から二甁大輔公使が出席しました。式典にはフィリピン政府からロデリコ・ビオコ国家食糧庁長官、ミギュエル・ポンセ・パテロス市長、また、APTERR事務局からはチュームジェット・カーンジャナケソーン事務局長、更に日本の農林水産省より奥平米麦品質保証室長が出席しました。



この学校配布プログラムはAPTERRの現物備蓄(Tier3)下に日本政府が開始したプログラムで、学校に通う児童への食料支援を主な目的としています。また、社会福祉開発省(DSWD)は児童に必要な食料と栄養を与えることで、児童たちがより健康で健全に教育を受けることができるようにするという目的の学校給食プログラムを実施しており、この学校配布プログラムは学校給食プログラムも下支えすることとなります。
パテロス小学校はフィリピンにおいてこの学校配布プログラムの最初の受益者となり、約2000人の児童にそれぞれ10kgのコメが配布されます。
二甁公使はスピーチにおいて、日本政府の引き続きの支援を表明するとともに、地域の食料安全保障の確立に向けて、国家食料庁、農業省、社会福祉開発省及びAPTERR事務局と連携していくことを約束しました。
日本は今年8月にもAPTERRの枠組みを活用して、マヨン山噴火の被災者に対して300トンのコメを支援しています。