砂糖規制庁向け経済社会開発計画による農業用機械の引渡し

令和5年11月20日
 


 
11月18日、日本のODAである経済社会開発計画を通じて供与された砂糖用農業機械の引渡式が西ネグロス州のバコロド市で実施され、当館から立川淳平一等書記官が出席しました。西ネグロス州はフィリピンにおける第1の砂糖生産州で、国内の生産量の約半数の砂糖を生産しています。式典にはフランシスコ・ラウエル農業大臣、パブロ=ルイス・アズコナ砂糖規制庁長官ユーヘニョ=ホセ・ラクソン・西ネグロス州知事、アルフレッド・ベニテズ・バコロド市長等が出席しました。

国内・国際的にも砂糖の需要が高まる中、砂糖の生産性を高め、効率化を進めることで農家の収入向上の支援をする必要があります。このため、フィリピン政府はサトウキビの植え付け、耕作、収穫等に必要な農業機械の支援を実施してきました。

 
日本政府もこれまでフィリピンにおける農業分野に対して様々な支援を実施してきており、今般、8億円の経済社会開発計画により、西ネグロス州を含むフィリピン全土の砂糖生産農家向けに80台のトラクター及び48台の植え付け機を供与します。式典において立川書記官は、フィリピンの経済的及び社会的な発展における砂糖産業の重要性を十分に認識しており、日本政府として今後も引き続き農業分野の課題への解決に向けた支援を実施していくことを約束すると述べました。