円借款「森林管理計画」によるアグロフォレストリー関連施設の引渡し
令和6年1月29日




1月26日、円借款「森林管理計画」により造成されたアグロフォレストリー関連施設の引渡式がイロイロ州カリノグで実施され、当館から立川淳平一等書記官が出席しました。引渡式にはアーレイ・アドラブル環境天然資源省次官補代行、リビーノ・デュラン環境天然資源省地域局長、フランシスコ・カルボ・カリノグ市長、髙尾涼子JICAフィリピン事務所企画調査員等も出席しました。
今般、イロイロ州のカリノグ市、ランブナオ市、ハニワイ市において灌漑用パイプラインやアクセス道路、橋梁、コーヒー加工施設等といった10か所のアグロフォレストリー施設が引き渡され、これらによりコミュニティと市場の接続、公共サービスへのアクセス強化、コミュニティ単位でのアグロフォレストリー活動の活性化が期待されます。



「森林管理計画」はマガット・カガヤン川上流域(主にイフガオ州、ヌエバビスカヤ州、キリノ州)、パンパンガ川流域(主にヌエバエシハ州)及びハロール川流域(主にイロイロ州)の計71,300へクラールの森林において住民参加型の森林管理及び生計改善を促進する借款額92億4400万円、事業実施期間10年間のプロジェクトです。
10年前の事業開始時より、本プロジェクトは森林管理を含む環境保全を日本とフィリピン間の協働の大きな柱の一つとして強調されていますが、式典において立川書記官は本プロジェクトが気候変動の影響緩和や環境保全だけでなく、プロジェクト実施コミュニティの生計改善及び経済活性化、更に近隣コミュニティへの相乗効果の波及に貢献することを期待すると述べました。