無償資金協力「バンサモロ・ムスリム・ミンダナオ自治地域における私有の小型武器及び軽兵器の管理・削減支援計画(UNDP連携)」武器廃棄及び生計向上資機材引渡し式典(於:バシラン)
令和6年3月2日




2024年3月2日、バシラン島スミシップ町において、無償資金協力「バンサモロ・ムスリム・ミンダナオ自治地域(BARMM)における私有の小型武器及び軽兵器の管理・削減支援計画(UNDP連携)」の下で武器を放棄した住民に対する生計向上用資機材の引渡し式典が開催されました。
式典には、フェルディナンド・マルコスJr.大統領及びバンサモロ暫定自治政府のアホッド・イブラヒム首相とともに、在フィリピン日本国大使館から二瓶大輔経済担当公使が出席しました。また、和平・和解・統合担当カリート・ガルベスJr.大統領顧問、バシラン州のジム・ハタマン知事、UNDPフィリピン事務所セルバ・ラマチャンドラン代表をはじめ、多数の関係者が出席しました。



本計画は、日本政府による5億7,900万円の無償資金協力であり、国連開発計画(UNDP)が実施しています。モロ・イスラム解放戦線(MILF)とフィリピン政府が合同で選定した対象コミュニティ(バシラン州および特別行政区域*)において、住民が私的に所持する小型武器及び軽兵器を管理・削減するシステムを構築するとともに、対象コミュニティに対する社会経済的開発支援を実施しています。
*特別行政区域(Special Geographic Areas):2019年の住民投票の結果BARMMに帰属することとなったコタバト州の63バランガイ(フィリピンの最小行政単位)。
本計画の対象コミュニティの一つであるバシラン州では、ハタマン知事の協力を得て、島内全体の市町村で小型武器及び軽兵器管理の管理・削減が進められています。本式典では、これまでに回収された小型武器のうちの一部が、ロードローラーで破壊されました。また、小型武器を所持することの危険性に関する啓発活動を受け、武器を放棄した住民に対して、社会経済的支援の一環としてバイク、食糧パック、衛生キット等の生計向上用資機材が引き渡されました。
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