草の根・人間の安全保障無償資金協力 「南レイテ州パドレブルゴス町における救急車整備計画」引渡式

令和6年8月29日
8月28日、南レイテ州パドレブルゴス町において、令和3年度草の根・人間の安全保障無償資金協力事業として実施された「南レイテ州パドレブルゴス町における救急車整備計画」の引渡式が開催され、当館より西村時子二等書記官が出席しました。同式典には、クルパ町長及び町役場関係者が出席しました。

パドレブルゴス町が保有する唯一の救急車は、町内全域をカバーしているため、走行距離が長く、著しく劣化した状態にあり、早期の買い換えを必要としていました。本事業では41,242米ドル(約445万円)注1をパドレブルゴス町に供与し、新規救急車1台を整備しました。これにより同町は、年間約270件の出動要請に、より安全かつ確実に対応できるようになり、町内の緊急救命サービスが向上することが期待されます。
 
本年は、日本がODAを開始してから70年の節目に当たります。「人間の安全保障」の理念に基づき1989年に開始された草の根・人間安全保障無償資金協力において、我が国はこれまでフィリピンのトップドナーとして計562件の事業を実施してきています。我が国はこうした草の根レベルの支援についても従来積極的に取り組んでおり、本事業は我が国とフィリピンとの戦略的パートナーシップを育むことにも寄与するものです。
 
注1)1ドル=108円(令和3年度支出官レート)