「女性・平和・安全保障(WPS)に関する国際会議」における日本のサイドイベント
2024年10月29日、日本国大使館と国際協力機構(JICA)は、パサイ市のフィリピン国際会議場で開催された女性・平和・安全保障に関する国際会議(WPS)におけるサイドイベントを開催しました。
「強靱なBARMMに向けた人間の安全保障~保健分野に焦点を当てた日本のWPS推進の取組」と題されたサイドイベントでは、バンサモロ・ムスリム・ミンダナオ自治区(BARMM)の平和と繁栄を実現する手段として、母子保健サービスと栄養の改善を含む女性の健康ニーズに対応し、女性のエンパワーメントを促進する人々の保護に関する日本のイニシアチブが紹介されました。
サイドイベントの中では、日本政府と国連人口基金(UNFPA)との間で「バンサモロ・ムスリム・ミンダナオ自治地域における女性の保健に関するニーズへの対処及びジェンダーに基づく暴力への対応のための女性の保護及びエンパワーメント計画」に関する交換公文の署名式も行われました。
また、JICAフィリピン事務所による技術協力プロジェクト「バンサモロ母子保健サービス・栄養改善プロジェクト」の開始式も行われました。
式典には、予算管理省のアミーナ・パンガンダーマン大臣、BARMM保健省カディル・シノリンディン・ジュニア大臣、BARMM社会サービス開発省ライサ・ジャジュリー大臣、UNFPAフィリピン事務所レイラ・サイジ・ジューダン代表、カーリート・ガルベス・ジュニア和平・和解・統合担当大統領顧問、ミレーン・J・ガルシア=アルバノ駐日フィリピン共和国特命全権大使、落合直之JICAシニア・アドバイザー(ミンダナオ和平)兼バンサモロ暫定自治政府首相上級アドバイザー、JICAフィリピン事務所坂本威午所長などが出席しました。
遠藤日本国大使はスピーチで、フィリピンのWPSに関する国家行動計画を補完する2つのプロジェクトの開始を喜ばしく思い、日本の専門知識とリソースを活用することで、BARMMにおける栄養・健康環境を改善しし、女性の社会的、経済的、災害リスクに対する回復力を高まることを期待している旨述べました。
Image courtesy of: JICA Philippines