【安全対策情報】マニラ首都圏(近郊地域を含む)への渡航を予定、又は滞在されている皆様へ(犯罪被害の傾向・注意喚起)

令和8年5月12日
【ポイント】
・マニラ首都圏や近郊地域において、日本人が拳銃・凶器による強盗睡眠薬(昏睡)強盗美人局(つつもたせ)スリ、置き引きひったくり等の被害に遭う事例が多数発生しております。
・最近の邦人の犯罪被害の傾向と注意点等を下記のとおりお知らせしますので、常に狙われているという危機意識を持ち、トラブルに巻き込まれないよう心がけながら安全対策を講じてください。
・本注意喚起を、フィリピンへの旅行や出張を検討されている御家族や御友人、同じ職場の皆様にも共有願います。

【本文】
1 拳銃・凶器による強盗被害
(1)歩道を歩行中、突然犯人が近づいてきて、拳銃又は拳銃のようなものの銃口を被害者に向け、携行するバッグ等を奪われる被害が発生しています。
(2)また、時間帯を問わず、単独又は少人数での歩行中に、接近した犯人が棒状の凶器で被害者を殴打・脅迫し、カバン等を強奪する事案も発生しています。
(3)上記の中には被害者がカバンを奪われないよう抵抗した際に発砲を受け負傷した事案や、拳銃のグリップ部分で殴打された事案、さらに、犯人から繰り返し殴打され、被害者が重傷を負う事案も発生していますので、引き続き以下のとおり注意してください。
 
【注意1】特に夜間や人通りの少ない路上は徒歩での外出はなるべく控え、やむを得ず歩行する際は、次の注意喚起を参考に、細心の注意を払ってください。
(日本外務省スポット情報)
 https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2025C019.html
【注意2】多額の現金、パスポート等の貴重品は、必要が無い限り持ち歩かないでください(パスポートコピーの携行を推奨)。やむを得ず持ち歩く際には、1つのバッグに入れず分散して携行し、特に財布と携帯電話は別々に持つようにしてください。
【注意3】強盗に遭遇した際は、身の安全を第一に考え、絶対に抵抗しないでください。
2 睡眠薬(昏睡)強盗被害
 特に旅行者等の短期滞在者からの被害報告が後を絶ちません。手口、被害例、注意点等は以下のとおりです。
 (1)睡眠薬(昏睡)強盗とは
 犯人(複数人のグループであることが多い)が狙いをつけたターゲットの旅行者(被害者)に言葉巧みに近づき、移動中、又は移動先の飲食店等において、即効性のある睡眠薬(向精神薬)等を混入させた飲食物を勧め、被害者の意識を失わせて金品を強奪するもの、またその手口を言います。
 (2)手口、被害例
 ア 観光地(マニラ旧市街:イントラムロス周辺等)やマニラ市内のリサール公園付近を散策中、見知らぬ人物から、「どこに行くの? (行き先を回答すると)私たちが案内してあげるから、一緒に行かない?」、「私たちも旅行者なんだけど、一緒に○○に行かない?」、などと声をかけられます。
 イ これに応じると、徒歩、タクシー等で移動することになります。その後の動きは実に様々ですが、次のような例が挙げられます。
(一例)タクシーや(犯人の)友人を称する車に乗せられ、どこにいるか分からなくなり、また家族と称する男女が2人便乗してきて、後部座席の自分の左右に座った。その車内で渡された飲み物(あるいは果物、菓子等)を口にしたあとの記憶がない。気がつくとホテルの自室で寝ており、ポケットに入れていた財布と携帯電話がなく、またクレジットカードから数十万円が不正利用されていた。ホテルの場所は伝えてあったが、ホテルの従業員に聞いても、誰が送ってきたかは分からないと言われた。 
 
【注意1】被害者の多くは、「相手が中高齢の女性だった(あるいは家族のようだった)のでつい気を許した」、「とても人を騙すような人物には見えなかった」、「事例は承知していたが、まさか自分が巻き込まれているとは思わなかった」などと述べています。かなり巧みに被害者の心理を突いてくるものと考えられます。
【注意2】被害者の多くは一人旅、又は単独行動の際に犯人に声をかけられています。一人で市内を行動する際には、特に注意してください。
【注意3】睡眠薬、精神安定剤等の向精神薬は、量や体調によっては身体に重大な影響を及ぼすおそれのある怖い物質です。見知らぬ人物から誘われても、簡単に同行したり提供を受けた飲み物、食べ物に口をつけたりしないよう、十分注意し、警戒してください。  
3 美人局(つつもたせ)被害
 フィリピン、特にマニラ首都圏やセブでは、日本人を含む外国人男性を狙った恐喝、いわゆる美人局(つつもたせ)が多く発生しています。
【被害例】マッチング・アプリで待ち合わせ、もしくは観光地(マニラ旧市街:イントラムロス周辺等)やショッピング・モール等で若い女性に声をかけられ、一緒に食事などして意気投合した。続けて共に女性の自宅やホテル等へ向かい親密になったところ、
(1)室内で突然女性が「自分は未成年者だ、警察を呼ぶ、嫌なら金を払え」と騒ぎだし、同時に仲間も室内に入り込み、暴力とともに金を払うよう脅された。
(2)女性が手荒く扱われたため怪我をしたと訴え、突然父親や医師を名乗る人物が部屋に入り込み、治療費や慰謝料として多額の支払いを求められた。
 上記(1)、(2)いずれも現金で払えない場合、ATMまで連行され現金の引き出しを、又はカジノへ連行されクレジットカードにて多額のチップの購入を強要された(その後、犯人がチップを現金化)。
 
【注意1】相手が初対面の人物であることに留意し、簡単に自宅やホテルへ同行しないようにしてください。上記の支払い強要により100万円以上の被害が発生した事例もあります。
【注意2】買春は違法行為であり、状況によっては当局に身柄拘束されるおそれもあります。遵法意識を強く持ち、マッチング・アプリの利用には細心の注意を払うとともに、初対面の人物からの誘いには軽々に乗らないようにしてください。  
4 スリ、置き引き被害
(1)気づいたらバッグを開けられ、旅券や財布等の貴重品を取られていた、といった報告が頻繁に寄せられています。被害場所も多岐にわたり、マカティ市やタギグ市(BGC内)含む路上のほか、ショッピング・モール内、ジプニーの車内、空港ロビー等でも発生しています。
(2)歩行中、複数の子供や浮浪者に取り囲まれ、小銭等をせがまれて困惑しているうちにバッグやポケットから財布や携帯電話(スマホ)を抜き取られる事案も多発しています。
(3)飲食店等におけるバッグの置き引き被害も引き続き多発しています。
 
【注意1】外出の際は必要最小限の現金等を持ち歩くようにする、貴重品はバッグなどにまとめて収納せず分散して身につけるなどの対策を講じてください。
【注意2】特に一人歩きが狙われる傾向があります。「歩きスマホ」をしない、見知らぬ人物から声をかけられても不用意に立ち止まらないといった行動を心がけ、また恐怖を感じた場合は近くにいる第三者に大声で助けを求めるようにしてください。
【注意3】バッグ類は、常に目に見える場所で確実に管理するよう心がけ、また席を外す際には必ず持ち歩くようにしてください。
【注意4】スマホの盗難被害報告も多く、「スマホがないため家族や関係者の連絡先が分からず、支援を頼めない。」、「データ化してあった航空券(eチケット)が見られず困っている。」といった相談も増えています。特に旅行中の方は、連絡先や必要な書類をスマホで一括管理している方が少なくありません。スマホの紛失や盗難に遭った場合も想定し、最低限の連絡先は紙媒体でも保管する、親族や友人に事前にデータを共有する等、必要なバックアップ対策を講じておくことが肝要です。 5 バイクによるひったくり被害
 バイクに乗車した二人組が近づき、携行するハンドバッグやスマホなどを奪取するといった被害が発生しています。
 
【注意1】歩行中には、バイクの接近に注意し、接近を察知したらバイクから届かない場所まで避難するなど防衛措置を講じてください。
【注意2】歩道を歩行する際は、車道から離れた場所を歩くとともに、バッグ等は体前方、車道の反対側に持つようにし、後方から奪取されにくいようにしてください。
 
・・・・・・・・・・・・・・・
(問い合わせ窓口)
○在フィリピン日本国大使館
 住所:2627 Roxas Boulevard, Pasay City,Metro Manila
 電話:(市外局番02)8551-5710
 (邦人援護ホットライン)(市外局番02)8551-5786
 FAX:(市外局番02)8551-5785
 メール:ryoji@ma.mofa.go.jp
 海外安全ホームページ(フィリピン):https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_013.html