遠藤大使によるバギオ市訪問
12月2日から3日にかけて、遠藤大使はバギオ市を訪問しました。
12月2日、遠藤大使は、バギオ市の北ルソン比日基金(Filipino-Japanese Foundation of Northern Luzon, Inc.)(通称「アボン」)を訪問し、カルロス寺岡氏をはじめ、日系人の皆様と懇談する機会を持ちました。同基金は、日系人支援、教育支援、日比の相互理解促進を目的に活動しており、遠藤大使は、その取組に謝意を表しました。
次に、遠藤大使は、バギオ戦没者慰霊碑公園を訪れ、英霊追悼碑に献花を行いました。遠藤大使は、戦争の犠牲となった方々の御霊に深く哀悼の意を捧げ、平和の大切さを改めて認識する機会となりました。
また、遠藤大使は、バギオの日本人墓地を訪れ、シスター・テレジア海野や戦後にバギオにおいて困難を強いられた方々のお墓にお参りしました。遠藤大使は、シスター・テレジア海野の献身的な生涯に深い敬意を表し、その精神を偲びました。彼等の遺志は現在も受け継がれ、日系人コミュニティの支援や日比友好の促進に寄与しています。この他、バギオで長く活動されている北ルソン日本人会会員の皆様とも懇談を行いました。
12月3日、遠藤大使はバギオ市庁舎を往訪し、ベンジャミン・マガロン市長と懇談しました。遠藤大使からは、バギオ市には在留邦人が約100名滞在しており日系人団体や日本人コミュニティが活動していることを紹介しつつ、バギオ市による在留邦人の安全とこれら団体に対する引き続きの理解と協力をお願いしました。また、日本政府の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を紹介し、今後もバギオ市に対する支援・協力を強化したい旨述べました。
マガロン市長は、遠藤大使のバギオ市訪問を歓迎するとともに、日本とバギオ市の今後の協力関係に期待を寄せました。