新年明けましておめでとうございます
謹んで新春のお祝いを申し上げます。
皆様方には、平素より在フィリピン日本大使館の活動に格別のご支援、ご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
日本とフィリピンは、両国国民の友情と共通の価値観に支えられ、近年「黄金時代」とも称される強固な関係を築いてきました。本年戦後80周年を迎え、両国の友好・協力関係は経済や安全保障、人的交流、文化など幅広く裾野を広げ、日比関係の新たな時代の到来を感じさせるものとなっています。
一昨年には日比首脳間の3回にわたる往来を通じて二国間関係を一層発展させていくことを確認し、昨年4月には初めての日米比三ヶ国の首脳会合を開催しました。また昨年7月、上川外務大臣(当時)と木原防衛大臣(当時)がフィリピンを訪問して第二回日比外務・防衛閣僚会合を行い、日比部隊間協力円滑化協定(RAA)に署名し、12月にフィリピン上院で承認されました。昨年11月には、岩屋外務大臣とマナロ外務大臣の会談で、来年の日比国交正常化70周年に向けて様々な分野での協力を更に深化させていくことを確認しました。政府開発援助(ODA)や政府安全保障能力強化支援(OSA)等を通じた具体的協力も引き続き進んでいます。今や日本とフィリピンの関係は、「黄金時代」から新たな高みへと発展を遂げようとしています。
改めて申し上げるまでもなく、日比関係の発展には、民間企業や文化交流、そして留学生を含む幅広い人的交流が極めて大きな役割を果たしてきました。また、それなくして今日の日比関係の発展はあり得ませんでした。本年は4月から10月にかけてフィリピンも参加する大阪・関西万博が開催されます。フィリピンからの多くの観光客の訪問により、両国の人的交流が更に深まることが期待されます。来年の国交正常化70周年も念頭に両国関係を更に盛り上げるべく努力していければと思います。引き続き、どうか皆様方からのご支援をよろしくお願い申し上げます。
最後になりますが、大使館として、在外公館の第一の使命である在留邦人の皆様の安全対策に一層努力して参りますとともに、皆様へのより良い領事サービスに努めてまいりたいと思います。何か困ったことがありましたら、いつでもお気軽に大使館、総領事館に御相談下さい。
皆様のご健康とご発展を心よりお祈りして新年のご挨拶とさせていただきます。
令和7年1月1日
駐フィリピン日本国特命全権大使
遠藤 和也