オープンRAN関連機材の供与(無償資金協力「経済社会開発計画」)に関する署名式典
2025年2月12日、遠藤和也駐フィリピン大使は、無償資金協力「経済社会開発計画」の一環として、エンリケ・マナロ・フィリピン共和国外務大臣との間で、フィリピン大学へのオープンRAN関連機材の供与に関する交換公文の署名及び書簡の交換を行いました。署名式には、ピーター・シー・フィリピン大学副理事長(デジタルトランスフォーメーション担当)らが立会いました。
4億4,400万円を限度とする本無償資金協力は、フィリピン大学に対してオープンRAN関連機器を供与することにより、フィリピンにおける情報通信インフラの強化を図るものです。本取組は、フィリピン国内において、オープンで相互運用性があり、安全で、信頼性でき、かつ信用できる情報通信技術エコシステムを可能にすることを目的としています。本プロジェクトを通じて、フィリピン国内において、基地局市場の競争促進に資するオープンRANの導入環境が整備され、5Gネットワークの導入及び運用コストの削減並びにイノベーションの促進につながることが期待されます。
本プロジェクトは、フィリピン政府における主要な優先分野を支援するものであり、また、2024年4月に開催された日米比首脳会合において確認されたオープンRANに係る協力等をはじめとする情報通信分野における連携強化にも資するものです。
署名式典において遠藤大使は、オープンRANに関する本プロジェクトが情報通信技術に関する更なる協力強化への我が国のコミットメントを示すものであると述べるとともに、戦略的協力に基づく繁栄が地域の発展のみならず「自由で開かれたインド太平洋」というビジョンにとっても重要であることを強調しました。
__
Remarks of Japanese Ambassador Endo Kazuya at the Signing and Exchange of Notes for an Open Radio Access Network (Open RAN) System at the University of the Philippines