「戦没者遺児による慰霊友好親善事業」洋上慰霊の実施

令和7年6月9日

2025年6月6日、遠藤大使はマニラ湾で実施された「戦没者遺児による慰霊友好親善事業」における洋上慰霊の追悼式および懇談会に参加しました。
 

本事業は、戦没地を訪れて慰霊追悼を行うとともに、現地の小学校や医療施設等を訪問し友好を深めることを目的としています。今回、終戦80年及び事業実施35周年を記念した洋上慰霊が実施され、6月1日に神戸を出港した船が東シナ海等で洋上慰霊を行い、6月6日にマニラ湾に着港しました。
 

船内で行われた全戦没者追悼式では、水落敏栄日本遺族会会長に続き、遠藤大使が追悼の辞を述べました。また、その後に同じく船内で行われた懇談会には、フィリピン観光局やフィリピン赤十字、またマニラ市内の児童施設の関係者も参加しました。

懇談会では、児童施設から参加した子ども達に対し、90代から10代の幅広い世代の遺児およびその付き添い者が合唱を送るとともに、車椅子や遺族の皆様が持ち寄られた学用品等が寄贈されました。また、学用品を入れた箱には、今回の洋上慰霊の参加者が一人一人、心を込めて折った鶴とメッセージカードが添えられました。

洋上慰霊の船は、同日夕にマニラ港出港後も慰霊を続けながら太平洋沖へと進み、6月11日に神戸港に帰港する予定です。