遠藤大使によるILO対談イベントへの出席
令和7年10月28日

10月27日、遠藤大使は、マカティ市で開催された「責任ある持続可能な水産養殖サプライチェーンに関する対談イベント」に出席しました。10月27日から28日にかけて国際労働機関(ILO)によって開催されるこの催しは、日本からの資金提供によって実施されているResilient, Inclusive and Sustainable Supply Chains (RISSC) Projectの一環です。
イベントの中で、フィリピン労働雇用省ビエンビエニド・E・ラグスマ大臣、農業省(DA)のフランシスコ・P・チウ・ラウレル・ジュニア大臣、国連フィリピン事務所アルノー・ペラル代表、ILOフィリピン事務所カリド・ハッサン所長からメッセージを述べました。
遠藤大使は挨拶の中で、日本がILOを通じてアジア太平洋地域に対して50年以上にわたって労働分野での技術協力を実施してきた歴史があり、同時に最も支援してきた国の1つであることを誇りと感じる旨述べました。また、この対談イベントによる議論が促進されることで、養殖における労働者の生計を向上させるとともに、フィリピンの重要な産業である養殖業全体を改善させることによりフィリピン経済全体のより持続可能な成長が促進されることを期待する旨伝えました。
また、その後のセッションでは当館鈴木勇紀書記官が、日本の事例を交えつつ脆弱な労働者に対する社会保護の拡充に関して議論しました。
ディーセント・ワークが推進され従事する労働者の尊厳が保護されることで、労働者の生産性が高まり、フィリピンの水産業全体の持続的な発展が実現されます。このイベントは、日本とフィリピンの力強いパートナーシップの証であり、これからも日本はフィリピンにおけるディーセント・ワークの促進を通した持続可能な経済発展を支援していきます。