遠藤大使からの年頭のご挨拶(令和8年)

令和8年1月1日

 
 新年明けましておめでとうございます。謹んで新春のお祝いを申し上げます。
 
 平素より在フィリピン日本大使館の活動に格別のご支援、ご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
 
 日本とフィリピンは、両国国民の友情と共通の価値観に支えられ、今や「黄金時代」とも称される強固な関係を築いております。両国の協力は、経済、社会・文化、安全保障など多岐にわたって裾野を広げ、これまで以上の高みにあります。。国際情勢が流動化し、地域の安全保障環境がこれまでになく厳しくなっている中で、基本的価値観を共有する日本とフィリピンはこれまで以上にお互いを必要とする戦略的パートナーです。「自由で開かれたインド太平洋」を推進する上でもフィリピンの存在は欠かせません。 
  
 このような両国関係の大きな流れの中で、昨年は日フィリピン関係が更に飛躍した年でありました。4月の石破総理大臣(当時)のフィリピン訪問、6月のマルコス大統領の日本訪問をはじめ多くの要人往来がありました。高市総理が最初に対面で会談を行った外国の首脳はマルコス大統領でした。日比部隊間協力円滑化協定(RAA)の発効、物品役務相互提供協定(ACSA)の実質合意など安全保障面の協力も強化されました。関西・大阪万博ではフィリピン館が銀賞を受賞しました。フィリピン人の訪日数は過去最高を更新し100万人をうかがう状況になりました。日本人のフィリピン訪問者数もコロナ禍後着実に増加しています。 

 本年は日本・フィリピン国交正常化70周年に当たります。 また、フィリピンがASEAN議長国を務める年でもあり、活発な要人往来や多くの交流も見込まれます。昨年の両国関係の飛躍を更に着実に進め、更なる拡大と深化を図る一年にしたいと思います。

 日本とフィリピンは国交正常化70周年のテーマとして「未来を共に織りなす:平和、繁栄、可能性」を掲げています。基本的価値観を共有する隣国として、長きにわたり文化・経済・政治など幅広い分野で積み重ねてきた交流や協力は、あたかも「糸」が織り合わされ「織り物」をなすように日・フィリピン両国の関係を豊かにしてきました。この織り合わせる作業に終わりはありません。新たな「糸」を加えながら関係を更に発展させ、本年を両国の友情の歩みを再確認し、未来を共に描く年としたいと考えています。
  
 本年も引き続き在外公館の第一の使命である在留邦人の皆様の安全対策に努力するともに、皆様へのより良い領事サービスに努めてまいります。お困りのことがありましたら、いつでもお気軽に大使館、総領事館に御相談下さい。
 
 皆様のご健康とご発展を心よりお祈りして新年のご挨拶とさせていただきます。
 
令和8年1月1日
駐フィリピン日本国特命全権大使
遠藤 和也