令和7年度日本NGO連携無償資金協力署名式
令和8年3月17日

3月17日、遠藤和也駐フィリピン大使は、特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパン との間で令和7年度日本NGO連携無償資金協力「多民族共生を目指した平和教育及び教育環境整備事業(単年事業)」の贈与契約書に署名しました。(資金供与額:321,273米ドル)
南コタバト州ジェネラル・サントス市バランガイ ・シゲルは、少数民族やイスラム教徒など、多様な民族背景を持つ住民が共存する農村地域であるものの、貧困や教育環境の不備に加え、部族間・宗教間の価値観の相違が社会の中で認識の隔たりを生じさせており、相互理解の促進が社会課題となっています。特に教育現場における対応の遅れが社会的課題を助長しており、異なる文化的背景を持つ若者たちの相互理解と対話の力を育むことが喫緊の課題です。さらに、学校教職員においても多様な背景を持つ生徒への適切な対応方法を学ぶ機会がなく、地域の平和に貢献する教育倫理の欠陥が問題となっていました。

こうした課題に対応するため、本事業は同地域のバウィン中高等学校の教室を整備すると共に、生徒・教職員に対する平和教育・多文化共生教育を実施することにより、ミンダナオの和平の歴史、地域平和、異文化理解の重要性に関する平和教育を実施します。研修では、生徒が自分自身とは異なる文化に属する人々の考え方、行動、価値観、宗教、慣習、言語などを偏見なく受け入れる姿勢や他者との相互理解力を身に付けることを目的とします。
*1 日本NGO連携無償資金協力は、日本の国際協力NGOが開発途上国・地域で自主的に企画・実施する開発事業に対して外務省が資金協力を行うスキームとして2002年に開始されました。我が国はこうした草の根レベルの支援についても積極的に取り組んできており、フィリピンにおける本スキームを通じた支援総額は20億円以上(本契約を含め計69件の贈与契約)にのぼります。今回署名した案件は、我が国とフィリピンとの間の戦略的パートナーシップのさらなる強化に資するものです。
*2 1米ドル=150円(令和7年度支出官レート)