令和8年度日本NGO連携無償資金協力署名式
令和8年4月27日

4月27日、遠藤和也駐フィリピン大使は、 公益財団法人オイスカ との間で令和8年度日本NGO連携無償資金協力「北部ルソン及び北部ミンダナオにおける養蚕普及拡大による地域住民の生活向上支援事業 (2年次)」の贈与契約書に署名しました。(資金供与額: 199,122 米ドル)
本事業では収入源の限られるベンゲット州、ヌエバビスカヤ州、東ミサミス州、西ネグロス州の山岳農村地域において、フィリピン科学技術省所管のフィリピン繊維研究所(PTRI)やネグロスシルク生産組合との協力体制のもと、壮蚕所の設置や桑園の整備といった養蚕業に必要な環境づくりや農家への研修・セミナーを実施します。これらの養蚕普及支援活動を通して、モデルとなる養蚕農家を育成し、自立的に養蚕業の普及・拡大ができる体制の構築を目指します。

蚕糸業は、農作物と比較すると天候の影響を受けにくく、また、繭生産、機織り等のプロセスにおいて繊細な作業が求められることから女性の雇用機会が自然な形で創出され、女性の能力強化や社会的自立に貢献します。さらに養蚕は蚕の飼育から繭を収穫するまでに僅か一月単位で現金収入を得ることができることから、貧しい農村社会では女性の地位向上につながるして歓迎されています。
令和6年度事業(1年次)においては、桑園や壮蚕所の設置、養蚕についての研修やセミナー等を実施し、蚕飼育を実践し優良繭を生産できるまでになった農家も多く輩出される等、 一定の成果を上げてきました。農家の知識や技術の習得及び各地域での普及拡大にはさらなる時間を要することから、今次事業(2年次)においても引き続き養蚕普及支援を進めていきます。
*1 日本NGO連携無償資金協力は、日本の国際協力NGOが開発途上国・地域で自主的に企画・実施する開発事業に対して外務省が資金協力を行うスキームとして2002年に開始されました。我が国はこうした草の根レベルの支援についても積極的に取り組んできており、フィリピンにおける本スキームを通じた支援総額は20億円以上(本契約を含め計70件の贈与契約)にのぼります。今回署名した案件は、我が国とフィリピンとの間の戦略的パートナーシップのさらなる強化に資するものです。
*2 1米ドル=149円(令和8年度支出官レート)