令和2年度日本NGO連携無償資金協力:3案件贈与契約署名式

令和3年3月17日
令和2年度日本NGO連携無償資金協力:3案件贈与契約署名式
 
   

 3月17日,越川和彦駐フィリピン大使は,公益財団法人オイスカ,特定非営利活動法人イカオ・アコ,公益社団法人国際農業者交流協会との間で令和2年度日本NGO連携無償資金協力の贈与契約書に署名しました。
 
(1)公益財団法人オイスカ
事業名:「ネグロスシルク事業を基盤とする養蚕普及全国展開支援事業(第3年次)」
 本事業は,国内7州(ベンゲット州ラトリニダッド町,アクラン州イバハイ町,東ミサミス州クラベリア町,西ネグロス州バゴ市,ヌエバビスカヤ州ジャディ町,イロイロ州ランブーナオ町,アンティケ州サンホセ町)において,繭及び良質な生糸が増産を目的とする事業です。養蚕普及のための桑園整備等を通じ,モデルとなる養蚕農家の誕生を目指します。
・供与額:米貨574,214ドル
 
(2)特定非営利活動法人イカオ・アコ
事業名:「農家の生計向上を目指す高品質イチゴの観光農園の普及事業(第2年次)」
 本事業は,西ネグロス州シライ市パタグ村におけるイチゴ栽培・観光農園のビジネス化を目的とする事業です。イチゴ栽培用農場やイチゴジャム加工場の整備等を通じ、イチゴの栽培技術の改良と観光農園の運営を目指します。
・供与額:米貨263,644米ドル
 
(3)公益社団法人国際農業者交流協会
事業名:「安全野菜生産技術普及活動及び野菜流通販売改善事業(第1年次)」
 本事業は,フィリピン国内において入手可能な資材から生産した炭・木酢液・堆肥を活用する安全野菜栽培技術を紹介するとともに、野菜流通過程の様々な無駄な過程を省き、生産コストの削減及び野菜の出荷・流通全体を改善することを目的とする事業です。出荷場建設、予冷設置工事、安全野菜技術に関する教材の作成等を通じ,収入確保に繋がる手法の普及を目指します。
供与額:米貨789,856ドル
 
 日本のNGOによる途上国での開発事業を支援する日本NGO連携無償は,2002年から開始されました。フィリピンでは,現在までに本契約を含め,計55件の贈与契約が締結されており、支援総額は14億円以上にのぼります。今回署名した案件は,我が国とフィリピンとの間の戦略的パートナーシップの更なる強化に資するものです。