農地改革インフラ整備計画IIIによる農道引渡式典

平成28年8月2日
テープカット
将来の裨益者である地元小学生
完成した農道
寺田書記官挨拶
7月29日、ケソン州アグダンガン町において、フィリピン共和国における有償資金協力(円借款)として実施された「農地改革インフラ整備計画III(ARISPIII)」で整備された農道の引渡式典が行われました。引渡式典には、オンキコ・農地改革省次官、アグイラー・アグダンガン町長、エダーニョ・ケソン州行政長官の他、当館からは寺田書記官、JICAフィリピン事務所からは上野所員、事業に関係する4つの村(バランガイ)関係者等約200人が集まりました。

本件プロジェクトは、日本からの118億200万円の借款を用いて、フィリピン全土にて農地改革を行ったコミュニティと対象として農道や小規模灌漑等のインフラを整備するとともに、農地改革コミュニティ間の広域連携を図り組織開発及び農産物に付加価値を付ける取組を促進し、地域住民の生計を向上させる事業の一環として実施されたものです。

今回の引渡式典を行ったケソン州アグダンガン町はココナッツの産地となっておりますが、今回引渡した農道ができる前は馬を使用して農地からココナッツを運んでおり、輸送及び流通面で課題がありました。本件事業により農道ができたことで車による輸送が可能となり、輸送性が改善するとともに、コプラ(ココナッツの果実の胚乳部分)を使用した製品の開発につなげていくことになり、ココナッツを核として本地域が発展することが期待されます。