羽田大使のマラウィ復興のための日本製重機引渡式典及びUN-HABITAT連携無償に係る交換公文署名式の出席

平成30年3月15日


1.3月15日,南ラナオ州マラウィ市に出張中の羽田浩二駐フィリピン大使は,マラウィ復興のための日本製重機の引渡式典及びUN-Habitatとの交換公文署名式に出席しました。同式典には,フィリピン側からは,メディアルディア官房長官,ビリヤール公共事業道路大臣,ディオクノ予算管理大臣、バンゴン・マラウィ・デル・ロサリオ議長の代理としてカストロ次官補、アロント・アディオン南ラナオ州副知事、ガンダムラ・マラウィ市長他が出席しました。UN=Habitat比事務所からはクリストファー・ロロ所長が出席しました。

2.同式典において,日本の無償資金協力によって供与される日本製重機計27台がフィリピン側に引渡しがなされました。これらの重機は,フィリピン政府からの要請に基づき,マラウィ市及びその周辺地域の復旧・復興におけるフィリピン政府の取組を支援するため,昨年11月の日比首脳会談の際に供与が決定されたものです。大型,高性能の日本製重機として,今後本格化するマラウィ復旧・復興活動に大いに貢献することが期待されます。

3.また,同式典においては,羽田大使とロロUN-Habitat比事務所長との間でマラウィ復興のためのUN-Habitatとの交換公文(供与額11億円)の署名もなされました。この無償資金協力は,フィリピン政府の復旧・復興の取り組みを後押しするため,UN-Habitatが実施予定のマラウィ市及びその周辺地域におけるシェルターの建設及び生計支援活動を支援するものです。

4.同式典においては,羽田大使は,ドゥテルテ大統領が述べるとおり,日本とフィリピンは「兄弟よりも親しい特別な友人」であり,マラウィ復興の過程においてもそうあり続ける旨述べました。メディアルディア官房長官からは,「日本の支援に対して感謝してもしきれない。日本の支援もあり、マラウィは必ずや再び立ち上がることができるだろう。」との発言がありました。また,ビリヤール大臣から,「マラウィ復興は大変なチャレンジであるが、日本が温かい支援の手を差し伸べてくれたことに感謝する。これらの重機についてはしっかりとマラウィの復興に活用していきたい。」との発言がありました。また、カストロ次官補、アディオン副知事、ガンダムラ市長からも日本の支援に対して繰り返し謝意が示されました。

5.日本政府は,昨年10月の日比首脳会談の際に発出された日フィリピン共同声明において,「マラウィ市及びその周辺地域の復旧・復興がフィリピン共和 国政府にとって極めて重要であることを認識するとともに,このために最大限 の支援を行う」旨表明しています。今回の重機の引渡式典及び交換公文の署名は,同共同声明の具体化の一つです。