草の根・人間の安全保障無償資金協力「パテロス市アグホ地区診療所整備計画」引渡し式典

平成30年8月23日
   

  


8月17 日,パテロス市において,草の根・人間の安全保障無償資金協力事業として実施された「パテロス市アグホ地区診療所整備計画」の引渡式が開催され,当館より岡田二等書記官が出席しました。同式典にはまた,ミゲル・ポンセ3世パテロス市長,ジェラルド・ジェルマンパテロス副市長,ジェラルド・バユーゴ保健省次官,マリア・パズ・コラレス保健省マニラ首都圏副長官,パテロス市役所職員及び診療所を利用する地域住民が出席しました。
 
パテロス市アグホ地区の診療所は,同地区及び近隣の人口増加に伴い,対応可能人数を超える患者が同施設を利用しており,また施設が老朽化しているため,雨漏りやシロアリが発生する等,当地域の患者に対して満足な保健・医療サービスを提供することが出来てない状況が続いていました。
 
本問題の解決に取り組むために,本事業では96,775米ドル(およそ930万円)を供与し,新たに1棟の診療所の建設と併せて医療機器の整備を行いました。本事業を通して,およそ14,800名のアグホ地区及び近隣地域住民の保健・医療環境が改善されます。
            
草の根・人間安全保障無償資金協力は「人間の安全保障」の確保に資するものであり,我が国はフィリピンのトップドナーとして,1989年から現在に至るまでの間に,計534件の事業を実施してきています。こうした草の根レベルの支援についても我が国は従来積極的に取り組んでおり,本件事業は我が国とフィリピンとの戦略的パートナーシップを育むことにも寄与するものです。