草の根・人間の安全保障無償資金協力「レイテ州オルモック市バゴンブハイ小学校教室整備計画」引渡式
令和元年6月20日




6月18日,レイテ州オルモック市において,草の根・人間の安全保障無償資金協力事業として実施された「レイテ州オルモック市バゴンブハイ小学校教室整備計画」の引渡式が開催され,当館より平野書記官が出席しました。同式典にはまた,被供与団体であるイスラエイド国際人道支援財団フィリピン代表者,オルモック市リチャード・ゴメス市長,レイテ州第4地区議会議員ルーシー・トレス・ゴメス下院議員,そして教育省オルモック市事務所代表マニュエル・アルバニョ氏が出席しました。
バゴンブハイ小学校は,2013年の台風ヨランダを始め度重なる災害による教室への被害及び生徒数の増加により,深刻な教室不足に陥っていました。同校の自己資金により仮設教室が建設されたものの,竹やベニヤ板の非常に簡素な作りで老朽化も進んでおり,生徒に適切な学習環境を提供することができていませんでした。
上記課題を解決するために本事業では,仮設教室を取り壊し,新たに1棟2教室の校舎及び机・椅子などの備品を整備し,2017年に同校に対して48,556米ドル(およそ530万円)を供与しました。本事業を通じて,およそ400名のバゴンブハイ小学校の児童に対して,安全で快適な学習環境が提供されます。
草の根・人間安全保障無償資金協力は「人間の安全保障」の確保に資するものであり,我が国はフィリピンのトップドナーとして,1989年から現在に至るまでの間に,計543件の事業を実施してきています。こうした草の根レベルの支援についても我が国は従来積極的に取り組んでおり,本件事業は我が国とフィリピンとの戦略的パートナーシップを育むことにも寄与するものです。