草の根・人間の安全保障無償資金協力 「マウンテンプロビンス州ボントック総合病院における医療機材整備計画」引渡式典

2020/3/10
 


 

   3月4日,マウンテンプロビンス州ボントック町において,草の根・人間の安全保障無償資金協力事業として実施された「マウンテンプロビンス州ボントック総合病院における医療機材整備計画」の引渡式が開催され,当館より平野三等書記官が出席しました。同式典には被供与団体であるマウンテンプロビンス州政府のボニファシオ・ラックワサン・ジュニア知事、その他州政府関係者、病院関係者が出席しました。
 
   ボントック総合病院には2台の分娩台がありますが、老朽化が進んでおり、安全なお産を提供することが難しい状況でした。また、手術ライトは手術室専用で正常に作動しているものがなかったことから、救急外来の可動式ライトを使用していましたが、ライトの光量が外科手術に十分ではなく、安全な手術を提供できる状況ではありませんでした。
 
   本問題の解決に取り組むために,本事業では43,935米ドル(4,832,850円)注1を供与し,分娩台2台及び手術ライト2台を整備しました。本事業を通じて,ボントック町周辺住民およそ95,000人のうち、年間約1,300名の手術が必要な患者及び700名の分娩が必要な妊婦に対して安全で適切な医療環境を提供することができるとともに、同地域における医療アクセスの改善に貢献します。
 
   草の根・人間安全保障無償資金協力は「人間の安全保障」の確保に資するものであり,我が国はフィリピンのトップドナーとして,1989年から現在に至るまでの間に,計548件の事業を実施してきています。こうした草の根レベルの支援についても我が国は従来積極的に取り組んでおり,本件事業は我が国とフィリピンとの戦略的パートナーシップを育むことにも寄与するものです。
  

注1)1ドル=110円(平成29年度レート)