遠藤大使、和平合意後プロセスに係る国際会議に出席

令和7年11月20日

2025年11月19日、遠藤和也大使は、マカティ市において自治・ガバナンス研究所(IAG)が開催した国際会議「和平合意後:バンサモロと世界の事例(International Conference on After the Peace Agreements: Bangsamoro and Beyond)」において他の国際パートナーの代表者たちと共に パネルディスカッションに登壇しました。 

「紛争後の援助調整:効果的な連携とインパクトのための戦略」と題したセッションで、遠藤大使は日本の20年以上にわたるミンダナオでの支援経験に基づき、パートナーシップ構築や現地主導の平和・開発プロセスの重要性を強調しました。 

刻々と変化するバンサモロ・ムスリム・ミンダナオ自治地域(BARMM)の情勢を受け、遠藤大使は、和平プロセスの確立や開発の推進のためにも、バンサモロ議会選挙の早期実施が重要であるとの認識を示しました。また、パネルディスカッションでは、変化する現地のニーズに応じて、資金配分の優先事項を柔軟に調整する必要性についても議論されました。 

本会議には政府関係者、民間団体、学術機関、国際機関から約200名が参加し、世界各地の平和プロセスの教訓の共有、平和合意実施における課題についての議論、バンサモロ地域における包括的かつ持続可能な平和の推進に向けた実践的戦略の検討が行われました。