越川和彦駐フィリピン特命全権大使の着任ご挨拶

令和2年12月15日

11月26日に駐フィリピン日本国大使として当地に着任いたしました越川和彦(こしかわ かずひこ)でございます。

日本とフィリピンは、両国の先人達が連綿と紡いできた相互協力と相互理解という特別な友情の絆で結ばれています。戦略的パートナーシップに基づく協力関係のもと、まさに「黄金時代」と称される特別な関係を迎えている両国の橋渡しを務めさせていただくことを光栄に思うとともに、この重責に身が引き締まる思いでおります。
ドゥテルテ大統領が推進する「ビルド・ビルド・ビルド」の着実な実施への協力、ミンダナオ和平への一貫した支援、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)の実現に向けた安全保障・防衛分野での協力、同じく自然災害が頻発する国としての災害復興・人道支援・防災減災対策、そして、現在では新型コロナ感染症対策という未曾有の危機に対する団結と協力など、両国は、多岐に亘り、緊密かつ友好的な協力関係を構築しております。そして、これらの政治、安全保障・経済分野の協力と共に、歴史的な人的交流も年々拡大しており、こうした両国の関係をより一層堅固なものにしていくことが私に課せられた責務であると認識しております。

日本国大使館、在ダバオ総領事館、在セブ領事事務所は在留邦人の皆様と共にあります。皆様の安全・安心・健康・発展こそが私どもの第一の任務と心得ております。皆様との対話、そして皆様からのご示唆、ご助言を賜りながら、フィリピンの国民・政府と協力し、任務を果たしていく所存です。